不動産人/狭小住宅の流れ

↑平成8年度税制改正大綱概要について(国土交通省)

年末恒例の税制改正の季節です。

上の表(令和8年税制改正大綱概要)の隅にある「床面積要件」のところに、50㎡、新築の場合40㎡〈所得要件1000万円〉とあります。

これからは子育て世帯だけでなく、単身世帯にも住宅購入を勧める狙いですね。

全国的にも単身者世帯の比率が高くなっているデータがちゃんとあるようです。

この間、東洋経済オンライン(2025年12月6日)の記事を読みました。

『狭い住宅が多い自治体 ランキングTOP200』という見出しです。

1位東京都新宿区51.7㎡ 2位中野区52.0㎡ 3位豊島区52.2㎡‥‥19位足立区62.5㎡まで東京勢が続きますが、13位に大阪市59.2㎡がポツンと混じっています。
20位埼玉県和光市63.0㎡、21位神奈川県川崎市 53.6㎡…

東京やその近郊都市、大阪市などは共同住宅を建てる土地が希少ですし、あっても大規模な面積を要する物件を見つけるのが至難の業なのです。

また土地の単価が高いので、単身者やディンクス向けの物件でないと事業者の採算が合わないというのが実情です。

都会では狭小住宅への流れがドンドン進んでいます。
それに反して、家賃は上がってます。

ただ、東京都が子育世帯に不向きなのは、出生率の数字が物語っています。

住宅の面積が狭くなるのは、出生数の減少を食い止める人口減少対策の大きな障害なんでしょうね。

因みに、東洋経済オンライン(2025年12月5日では『日本のどこなら広い家に住めるのか?広い家ランキングTOP500』があって、上位には富山県や北海道、新潟県の各市などが占めていて、順位が下がるにしたがって、千葉や愛知などの各市も出てきていて面白いですよ。

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不動産人/不動産市場の苦悩

11月も半ばに差しかかろうとし、やっと秋らしい気配が感じられるようになってきました。

ここ数年、猛暑のせいだと思うのですが、小生の髪の毛が薄くなるのです。

猛暑で髪の毛もダメージを受けているのでしょうね。

例年だと徐々に髪の毛は復活の兆しがあるのですが、今年はその気配が余り感じられません。

さすがに“歳”なの知れません!

不動産の高値が続いています。

我々のような不動産業者は、少し前から不動産価格が上昇しているのを体感していました。

今までの経験からすれば、近い将来下落に転じ調整期が訪れます。

インフレによって市民は苦しんでいるのですが、人口減少が続く日本国の不動産市場は今後どういう風になるのかが気になりますよね。

 

総務省統計局のデータによると日本国内の都道府県別、21大都市圏別の転出・転入者は傾向が見て取れます。

都道府県別だと、『東京都・神奈川県・埼玉県・大阪府』は転入超過数が多いですね。

因みに、それ以外の地域は減少している傾向が続いています。

 

全国の政令市の移動人口を見てみると、東京23区は断トツで増加、大阪市や札幌市、横浜市、福岡市…などが入ってくる方の数が多いのですが、京都市や神戸市、広島市などは差し引きすれば減少です。

経済圏で見ると、東京圏と大阪圏が増加ですが、東京圏は千葉や埼玉・神奈川など周辺も増加ですが、大阪圏では大阪市以外は徐々に減少でしたありません。

名古屋圏も、全般的に弱含みで勢いが感じられません。

都会では中心部に住まいを構えるには、購入する価格や家賃の高騰が話題になっておりますが、距離的に中心部から離れるだけでなく、価格を抑えるために居住面積をより狭くする傾向です。

これも大きな問題だと思います、不動産市場も苦しんでおります。

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不動産人/不動産管理会社の活用と勘違い

「不動産管理会社」という場合、通常の管理会社と違いマンションやビルの所有者や親族に所得を分配することを意図して作られた受け皿のことを指しています。

(尚、ここでは所有者の不動産を法人に移す「資産管理会社」とは違うことにご注意ください。)

それなりの棟数や戸数、規模の家主さんは仕事として管理の仕事がありますので、「不動産管理会社」の存在は納得できますが、実際に建物のメンテナンスを行う設備業者や賃借人の募集などをやってくれる賃貸業者に丸投げしていては所得税等を節税しているだけと見なされます。

税務署も単に節税のために作られた「不動産管理会社」を認めるはずはありません。

もう少し具体的な話をすると、「所有者」から「不動産管理会社(親族)」に賃貸管理全般を委託する契約を仮に管理料5%とします。
この5%自体は問題ないので6%でも7%でもいいのですが、「不動産管理会社」から賃貸業者や設備業者へ丸投げしていて実質的な仕事をしていないと税務署が判断したら、管理料5%が否認される可能性があるということです。

★所得税法では同族会社の行為または計算によって、その株主などの所得税の負担が不当に減少すると認められる場合、税務署長は適正な税額を計算し直すことができると定めています。

 (租税回避行為の例)

☆個人事業主が同族会社に支払った高額な不動産賃借料。

☆同族会社の社長が会社に無利息で融資を行い、個人の利子所得を計上せず所得税の負担を軽減した場合。

☆役員報酬の異常な高額設定や、相場と乖離した不動産取引など、一般的な商慣習から逸脱した不合理かつ不自然な取引。

無理な節税は不要な手間が掛かりますし、程々にしないと返って違った問題に発展しかねません!

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不動産人/仲介業者の独り言⑫

売上げ予測

街の小さな不動産屋は少人数で営業している、わたしみたいに一人でやってる不動産屋も数多く存在します。

一人でやれることには限りがありますが、他業者の情報をいっぱい抱えて営業するスタイルもあれば、わたしみたいに極力直接に依頼された情報をひとつひとつ成約する営業スタイルの仲介業者もいます。

また、それぞれの不動産仲介業者が得意にしているジャンル、例えば売買や賃貸、事業用とか住居、事業用の中でも収益物件、開発用地、店舗、工場…住居であればマンション、戸建、別荘など各得意なジャンルは実に様々です。

10年とか20年前のことですけど、わたしも1棟売物件の仲介が忙しい頃は1億円以下の物件は敬遠してましたし、小振りの賃貸の募集などもお断りしていました。

偉そうなことですけど、実際の話あれもこれもって出来ないんです。

種別が違う物件を扱うと、不動産業者としては日常の動きが物件毎に違うので、非効率な時間を余儀なくされますからです。

取り扱い物件

ところが、年齢を重ねてそれなりの経験もあるし、かつての多忙期に比べると時間的なゆとりもありますので、物件種別が違っていても工夫して処理することが出来るようになりました。

というわけで、現在は1棟売物件だけでなく区分マンションの売却や賃貸募集も家主さんから直接依頼であればやってます。

直物件であれば無駄な動きはかなり減りますので、時間的な効率から言えば、すごくいい感じです。

でも、悩ましい問題もあります。

取り扱い物件が多種多様なので報酬額が数万円のときもあれば、数千万の場合もあったりするので、年間通じての売上げ予測がしづらいという問題です。

勿論、億単位の収益物件だけ仲介していたころ、成約出来なければゼロですから、予測は出来ないのですので、結局は同じことなんですけどね。

でも、専門分野の物件に特化していた時の方が、売上げ予測自体はしやすいです。

まあ、慣れの問題かもしれませんが・・・

★仲介業者の独り言シリーズ

①失敗は成功の母

「大手」だから「安心」とは限らないという話

③わざわざ契約を壊す不動産業者

④不動産営業マンの仕事

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不動産人/不動産仲介業の魅力は「お金」だけ?

不動産仲介業のイメージ!

『全日みらい研究所』(全日本不動産協会)のアンケート調査結果によると、一般の人が不動産仲介業で働くことに興味がある人は約2割、興味がない人は方の人は8割です。

 

令和6年8月1日~6日 回答数2000     ネットによるアンケート調査:不動産業界で働いたことのない15~39歳の男女(全国)

なぜ不動産仲介業で働きたいのか!

興味があると応えた人の理由は、①給料が高い②スキルが身に着く③成果主義だから…と上位に収入が高いと思っている回答があります。

同じ質問を、既に不動産業界に在籍している人にもした結果は、一番に「成果主義」が挙がっています。

一方、一般の人に不動産仲介業で働きたくない理由は?という質問には、「仕事が魅力的でないから」「成果主義」「休日・労働時間が適切でない」という回答が上位です。

業界の人では、「安定性」「休日・労働時間」「成果主義」がウィークポイントとして挙げられています。

不動産仲介業の働き方を昔ながらの根性論的からの脱却が必要なんだろうと推察できます。

確かに、今でも入社して右も左も分からない新人に、いきなり『さぁ~行ってこい』みたいな営業を強いる職場もあるようです。

プロになるには時間が掛かる!

セロ・サムの成果主義や安定性に欠けるなどは、不動産仲介業の仕事の性質からするとやむを得ないのかも知れないと思いつつも、新人に対して成果を得る仕事のやり方を勉強したり、経験したりする期間があれば、「お金」だけでないもっと「やりがい」「魅力」を感じる仕事になるのではないのかと思います。

長年この業界に居ると、不動産仲介業ってすごく“嫌な思い”をすることもありますが、反対にすごく”充実感を感じる”こともあったりして、すごく“面白い仕事”だと分かります!

一般の方も、プロになろうとしてる方も、表面的なイメージにとらわれず“本当のところ”を見ていただけると有難いですネ!

 

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不動産ナマ知識/『令和7年版土地白書』〈不動産マネーの動き〉

令和7年版ですから令和6年度の土地取引の動向、不動産市場の動向等について書いてあるデータとなります。
今年の前半も終わろうとしていますが、後半の不動産市場の動向を考える昨今、気になるものなのでザっと目を通してみました。

 

【令和6年の地価動向は、東京圏・大阪圏は上昇幅の拡大傾向、名古屋圏は上昇幅が縮小】

特に東京圏・大阪圏の中心部は高い上昇ですが、全国で見ると長期的な地価動向としては、昭和の終わり頃~平成の最初に掛けて大幅な上昇期(バブル期)の後、大幅な下落期(バブル崩壊)を経験したことを実感として記憶している人は少なくなっています。

令和3年の新型コロナウイルス感染症で商業地・住宅地ともに下落したのですが、国の金銭的な支援策もあり、今でも低金利政策も継続していて地価は上昇期を続けている。

【土地取引の動向】

令和6年度の土地取引の件数は、全国で約132万件でありここ数年の間、ほぼ横ばいで推移している。

令和7年度の企業の土地投資額計画値は、日本銀行調査で3兆7758億円(前年度比20.3%減)で、すべての分類(大企業・中小企業・製造業・非製造業)で減少の見込みとなっています。

【土地利用の動向】

国土面積約3780万haのうち、一番が森林で約2503万ha、2番は農地で約437万haと合計で国土面積の約8割を占めている。

それに、最近の米高騰のニュースをテレビや新聞で見ることが増えたので、改めて市街地の農地の面積がどんどん減少しているのを下記の表を見ると驚きの一言です。

 

【不動産市場の動向】

銀行による不動産業向け新規貸出は、令和6年は15兆5519億円となっており、ここ10年間かなりの不動産業者への融資がなされいて、その不動産業者の貸出残高は、106兆7485億円となっております。

ちよっとバブリーな感じかなと思います。

※取引件数が横ばいで、融資金額が増えていて、中でも不動産業者向けの金額はかなりの額になってる。エリア的に東京圏・大阪圏の中心部が突出しているのが特徴的ですね。
『令和7年版土地白書』にはその他にも、マンション価格やマンション賃料や店舗・オフィス面積やリートについても書いてありますが、総じて平易な表現ですので時間があれば一読するのも一興ですよ。

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不動産人/区分所有法の改正

正式名称「建物の区分所有等に関する法律」の一部改正されることになりました。

東京や大阪などの大都市に限らず、都市中心部にマンション開発に適した用地が少なくなっていることもあり、戸建住宅がメインだった周辺都市でも分譲マンションが多数建築されるようになりました。

日本国中の10人に1人以上が居住している住居形態です。

築40年以上のマンションは全体の2割(約137万戸)あり、今後10年でその数は2倍に、20年後は3.4倍に増加すると予測されているそうです。

その入居者も歳をとりますので、建て替えや大規模修繕などの費用負担の問題は深刻なものでしょう。

投資用の区分マンションのオーナーさんにとって気になる部分は、売却や取壊しに必要な要件「所有者全員の同意」⇒「5分の4の賛成」になったこと。

もうひとつは、共用部分の修繕、管理規約の必要な要件「全所有者の過半数」⇒「集会の出席者」に変更したこと。

投資用マンションの所有者は遠隔地に住んでいたり、建物管理に無関心な人が多いので、2026年4月施行を目指す改正法が大きな改正であったことを知ることになると思います。

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不動産人/正確で信頼できる営業方法・アナログとデジタル

フジテレビ不祥事問題とか東京都や兵庫県の知事選挙でSNSやYouTubeがすごい威力を発揮したことから、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などオールドメディアの在り方今までにない厳しい目が向けられています。
反面、ニューメディアと称するネツトメディアの過度な影響力にも疑問が投げかけられています。

【仕事の仕方】

オールドと言えば、不動産業界はいまだにアナログで、デジタル化が遅れている業界だと考えられています。

でも流石にポスティングや、新聞折り込み・電ビラは昔話になりつつありますけどね(笑)

特に不動産業仲介業の多くは中小零細業者で、経営者の平均年齢は60歳以上だと言われていますし、その内でも事業用物件を扱う業者はベテランが多い。

実務的にも、契約書・媒介契約書・重要事項説明書・覚書など紙ベースのやりとりが多いのもデジタル化が遅れている要因かも知れませんし、パソコンでグーグルマップを見るだけでなく、現地で実際に見る“現調”と呼ばれる作業も重要です。
ただ、連絡方法としてメールやLINEなどは記録も残るし単に電話するよりも優れています。
物件の価格査定、図面作成したりするのは、機械的に出来る範囲もあるので確かに便利ですけど、資料をどう使いこなすかは不動業者として人間のやる仕事です。

マンションや戸建てなどの住宅系の売買や賃貸営業だとアナログでなくてもイイ部分も多いのかもしれませんが…売主・買主・貸主・借主などの性格・経済状態・嗜好などの背景もそれそれですし、不動産は同じ物件が存在しないという特異性から、どうしても対面して意思の疎通を図る行為が必要であってそれは不動産仲介業として仕事の醍醐味でもあります。

【集客力はデジタルの勝ち】

事業用不動産仲介業者の場合、住宅系の売買や賃貸営業より集客能力や事務処理作業のデジタル化においては劣るかと思います。

また、オンライン重説やオンライン内見なども便利ですが、できれば対面での説明や実物を見て納得する方がベターであって、オンラインを活用するのはどうしても無理な場合のみにして出来れば避けたほうがイイと思っています。

また、事業用不動産取引の打ち合わせをオンライン会議の方式で行うケースも増えていますが、慣れればどういうことはないのかも知れませんが、個人的には微妙な時間差などに違和感を感じているのは親爺だからでしょうか。(苦笑)

【信頼感は人間力の勝負】

TVCMをドンドン流しつつ、何度消しても出てくるネット広告をドカンドカンと打ってる大手の不動産会社も連日飛び込みや訪問営業をやっています。
確かにアナログ営業はデジタル営業やインサイドセールス(内勤営業)よりも効率性や経済性では劣るのですが、人は対面した相手に心を開く傾向があるようで、その効果はネットやデジタルでは得られない安心感や信頼感はあるからでしょう。

それに中小零細企業の経営者の方は、中高年以上の年代の方がまだまだ多いので、若い人みたいにスマホをいじくりまわしてるってことはないですから、まだまだアナログ営業の活躍する場所はまだまだあると感じております。

デジタルとアナログ、一長一短あります。

両方とも上手く使いこなせることが出来ればとイイですね!

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不動産人/水漏トラブルの話(投資用マンション)

埼玉県八潮市の交差点で道路が陥没して74歳の男性運転手さんの救助は難航していて、1週間経ってもまだ救助活動が進められています。(令和7年2月4日現在)
不幸な事故ですが、この下水道管は42年経過していて老朽化が進んでいるというものの、未だ耐用年数(50年)には達していなかったそうです。
下水道管の普及率は1950年~70年代(高度経済成長期)に向上したので、今後10~20年掛けて老朽化がいっきに進んでいくというから日本国中で同様の事故が起こる可能性があります。

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さて、話は変わって表題の水漏トラブルについて書きます。

昨年のお正月明けのことでした。
分譲マンションの一室を賃借人(法人)に事務所として貸している家主さんから連絡がありました。
正月休みが明けて、賃借人の方が出社してドアを開けると、部屋のドア付近や洗面所・給湯室などが水浸しになっていたそうです。
壁はクロスだけでなく下地のボードも水を含んでボロボロになり崩落し、天井の化粧板も同じく水をたっぷり吸って変形して、床のCFも水膨れしていたそうです。

原因は上の階の給湯器の給水菅が何かの拍子で外れたとか、恐らく年末に外れたようで、約1週間超水漏れ状態が続いて下の階まで水が落ちてきたと考えられるます。

事務所使用ですからお正月休みに入っていて上階と下にあるこの部屋も無人だったため、長期間放置されていたということです。
それに室内で漏れていたので、建物の管理会社も気が付かないでいたのです。

大騒ぎになって止水して、「どうしてくれるんだ」と言う話になります。
上階の部屋の所有者は東京の不動産業者で、その管理をしているのは地元大阪の管理会社でした。ちなみに、この部屋の家主さんは千葉県の方です。

管理会社通じて上階の所有者に修復の抗議をしました。
それからしばらくして業者さんが下見に来てくれました。
そこまでは未だ良かったのですが、その後管理会社の担当者に、何度も連絡しても「施工業者が忙しいので」「もう少し待ってください」「家主にも言ってるんですが…」と数か月経ちました。
日数が経ったので、壁や床などの水分も枯れてしまい、ズブズブ状態ではなくなりましたが、賃借人に迷惑を掛けているので、こちらで修復工事をするのでその費用を負担して欲しいと先方に伝えると、「いや、こちらで直しますので…」「損害保険には入ってません」とか埒が明かない。

ついに年末近くになり、結局のところ、被害を受けた家主さんの負担で修復工事を行いました。
こういう場合は、損害保険も適用外だそうです。
法的措置も考えましたが、その費用を考えると割りに合わない金額なので断念です。
(今回の損害金が倍だったら当然、訴訟しますけど)

こういうケースは稀だと思いますが、建物も築年数を経ると、設備も老朽化しますし、対賃借人だけでなく、他の区分所有者もいろいろな人(日本人とも限りません)ですから、不動産投資ってイロイロな問題が起こるもんです。

※この事例を逆に悪用するのは止めた方がいいですよ、すごく危険ですから!

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不動産人/『タワマン空室課税』神戸市が検討

【晴海フラッグの事例】

神戸市の市長が、年初の会見で「神戸市の中心部にあるタワーマンションの空室に対して、所有者に新たな税負担を課す制度を検討すると発言しました。
念頭にあるのは、東京オリンピック選手村跡の「晴海フラッグ」なのだそうです。
「晴海フラッグ」は去年5月の街開き以降、夜電気がついている部屋はまばらで、ある調査によると登記簿上で4割以上が法人登記で、住む予定のない投資目的の業者が購入していたという記事を見かけました。

神戸市は既に2020年から市中心部でタワマンの規制を既に実施していますが、神戸市内のタワーマンションでも、30~39階までで21.2%、40階以上だと33.7%が住民登録のない「空き部屋」だという。

以前ワンルームマンションの投資ブームの時、賃借人ばかりで、また所有者は物件から離れたところに住んでいて一年に1回も物件を見たこともなく、マンション管理は管理会社に全部お任せ状態で、管理総会も委任状ばかりで出席者がいないので、悪徳管理業者の餌食になるという問題がありました。

タワーマンションに投資するとか、節税目的で購入する人は物件自体の思い入れは希薄でしょう。
各所有者では所得水準や購入目的も違うでしょうから、将来の大規模修繕や管理規約の改定などの合意形成も意見の相違があって、上手くマンション管理がし難くなることが予想されるという。

【問題山積】

でも、個人の所有物に課税しても、タワマンの問題を解決できるのか?また、同じ問題はタワマン以外の一般の分譲マンションのも起こり得ることなので、その辺の整合性はどうするのか等の課題は山積で、一筋縄ではいきそうにありません。

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