不動産人/営業手法と過度な成果主義

ここ数年、プルデンシャル生保や損保ジャパン他の損保会社、日本生命・第一生命・かんぽ生命他の生命保険会社の不祥事が続出して大きな問題となっています。

手口は多様です。

架空投資話、代理店の不正(出向者情報持出)、乗換強要、カルテルなどのオンパレードですが、原因の一つはノルマ・成果主義偏重だと思われます。

営業社員個人への圧力・組織的な数字への執着などです。

営業社員もどこかおかしいと思っていても、組織全体がそうだとそこから辞めるしかないのでしょうしね。

世の中、組織に属していようが、個人で商売してようが食って行かないといけません。

ただ、最低限の配慮として人に迷惑を掛けないという気持ちがないと何をしても金さえ儲かれば良いんだってことになりますよね。

不動産業界も他人ごとではありません。

元々、成果主義の権化みたいな世界ですから(笑)

やはりここ数年、不動産も値上がりし続けていて、お金が儲かるから不動産業界に入ってくる若者も多数いますからね。

勿論、儲からないよりは儲かった方が良いのですが、ベーシックな営業手法を経験しないで、うわべの数字を追いかけ。ひとの気持ちに配慮することの出来ない営業手法を続けるとロクなことはないと思いますよ。
目先の数字に一喜一憂するのではなく、地道な作業や対面する顧客に相対するプロセスそのものを楽しむことが出来れば良いですよね!

絶命危惧種からの忠告だと思ってください(苦笑)

★不動産営業に関する記事

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”両手”と”片手”の話

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不動産ナマ知識/不動産の節税策は安全とは限らない

日本経済新聞が東京都心6区と大阪市の中心部3区にあるタワーマンション303棟の最上階の所有者を調査した記事が驚きの結果でした。(日経新聞2026.6.22)

その戸数は1867戸で、1051戸(56%)が現金一括購入だという!
外国人含めて海外居住者は100戸(5%)。

資金力のある富裕層が投資商品や相続税などの節税目的で購入しているのでしょう。
現金で持つより不動産に換えた方が評価額が安くなるし、後々売却すれば儲かるかも知れない。

そんな最中、2026年7月にこんなニュースが流れました。

第二電電(現KDDI)創業者のひとりが4人の子供(と言っても立派な成人ですが…)達に都内に設立した法人3社の株を生前贈与したという。

その法人3社は都心のマンション3棟を40億円ほどで借入金で購入すると、借入金(負債)が株式評価額に反映される。

でも、購入後3年以内だと取得価格で評価する為、3年経過後に贈与したため(※1)、東京国税局はこれを余りに露骨なやり方で「著しく不適当」と判断して贈与税額0円の申告を再評価して約34億円と算出したという(※2)。

結果、約7億5000万円の申告漏れとして、加算税を含めて約1億7800万円を追徴課税となったとのこと。

これをアシストした税理士さんも真っ青でしたでしょうね!

※1 今後は税制改正で、賃貸用不動産を購入から5年以内に相続・贈与する場合は原則として市場価格で評価するようです。

※2 あまりに実態とかけ離れて“著しく不適当”になる場合は、国税庁長官の指示で「時価評価できる」という例外規定があります。

節税だけが目的の収益用不動産購入で失敗した例は他にもあります。

1棟売マンションを”営業成績だけが命”の営業マンの口車に乗って、相続税対策で購入したのは良いのですが、借入金の金利と実収入の利回りが余りに乖離し過ぎて、毎月・毎年ドンドン持出することになって、相続対策どころではなくなったという話などもありますよ。

まあ、こういう営業マンは実に巧みに心のスキを突いてくるので、大きな会社だとか、有名な会社だとかは関係ありません。

個人の良心の問題です。

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