不動産人/春一番の期待

昨日の話です。
某金融機関の支店長さんとお話しに伺いましたら、「儲かってますか?」って言われて、いつもの様に「あきまへんですわ!」って感じで挨拶したのです。
そうしたら、「そうやろな、融資絞ってるからなぁ」って本音の言葉が・・・。
確かに、昨年夏以降は不動産融資が厳しくなっているのは、業界の人なら誰でも分かっていることですが、業界以外の方はその意識はまだ無いと思います。
不動産と金融は裏表の関係ですから、融資は不動産業界を元気にさせてくれますが、逆の場合もあるのです。

新聞や雑誌では、不動産を手放す時期はいつがいいとか、新築マンションの売れ行きがいいとか、オフィスの空室率が低いこと、東京オリンピックがどうのこうのと勢いのイイ気楽な論調で賑わっています。
実は、ここ半年間の不動産業界は静かなもので、価格は下がりはしていないけれど、上がりもしていないので、プロの買取業者さん、マンションデベロッパーや建売業者などの開発業者さんも仕入れが大変なんです。
配送業、宿泊業などの実需の買主さんは元気ですから、がんばって物件探しに努力しないといけません。
取り敢えず、新年度まではこのまま膠着状態なのかと言われたりしていますが、早く春一番を感じたいと思う此の頃です。