将棋の「羽生善治」さんが竜王戦に勝利して、7つのタイトルですべて永世資格を持つ史上初の「永世7冠」を達成しました。で、改めて「永世」の商号を得る為の条件を調べてみると・・・
永世称号の獲得条件と資格を持つ現役棋士(毎日新聞HPより)
永世名人 通算5期 羽生善治、谷川浩司、森内俊之
永世王将 通算10期 羽生善治
永世竜王 連続5期または通算7期 羽生善治、渡辺明
永世王位 連続5期または通算10期 羽生善治
名誉王座 同上 羽生善治
永世棋王 連続5期 羽生善治、渡辺明
永世棋聖 通算5期 羽生善治、佐藤康光
今年の将棋界は、「藤井聡太」四段の連勝記録騒動、「加藤一二三」九段の引退とバラエティー番組での活躍、コンピューターとの戦いなど派手な話題が多かったのですが、最後に大きな話題を提供してくれました。
実は、私も学生時代に半年だけ“将棋部”に所属していたことがありまして、将棋は好きですけど、下手です。
でもどちらかと言うと、将棋よりも棋士の逸話や振る舞い、雰囲気やエピソードの方が好きです。
それぞれの棋士は、すごく個性的でひとりひとりが独立しているって感じられますね。
誰もが知っている王将の「阪田三吉」、その孫弟子の“おゆき”がヒットした「内藤國雄」さん、子供の頃に将棋界で無敵だった「大山康晴」名人など。
なかでも、大山名人の兄弟子「升田幸三」さんは風貌からしてただ者じゃないって感じでしたね。
一日200本タバコを吸っていたとか、木村名人に対して「名人など所詮はゴミのようなもの」と発言し、ムッとした名人は「じゃあ君は一体なんだ?」と返したら「ゴミにたかるハエだな」と言ったなど、いろいろ面白い話がいっぱいで、
ひと月ほど前にも、BS放送で升田幸三さんが、広島の田舎から大阪に出てきて、大山名人や木村名人と戦ったエピソードなどを盛り込んだ番組を偶然見つけました。
一日200本タバコを吸っていたとか、昔は相当上位の棋士でも生活はかなり苦しかったことや、当時の木村名人に対して「名人など所詮はゴミのようなもの」と発言し、ムッとした名人は「じゃあ君は一体なんだ?」と返したら「ゴミにたかるハエだな」と言ったなど、いろいろなエピソードがいっぱいで、面白かったですね。
通常のビジネスの社会では、なかなかここまで個性的な人は居ないでしょうから、こういう個性的な勝負師は人を引き付けるものです。
実質的な後継者は加藤一二三さんであるとされているが、加藤氏のみならずその棋風を慕う棋士は多く、羽生善治さんも、将棋を指したい人は誰かと言う問いに「升田先生と指したい」と述べているとか。