多分、いま50歳以上の方なら分かると思うのですが、曲りなりにも景気が上向きだった頃の話です。
就職して、その後に結婚して暫くすると、それまでの賃貸生活とはお別れして、こじんまりした中古のマンションを購入です。
子供が出来て、小学校に上がる頃、または中学校に進学する頃になると、初めて買った自宅を売却して、もう少しゆとりのある間取りの新築なんか購入します。
売却益で儲けた分は3000万円控除なんかもあったりして、財産形成は順調そのものです。
それでもまだ時代がまだイイ時には、再度自宅を売却して“終の住まい”を確保することにもなるのです。
そんな風に、自宅を買い換えるだけで、個人の資産が増える時代がありました。
実はこのスキームが新築住宅をドンドン建てて、関連する不動産・設備機器・電化製品などの需要を活性化して、またまた景気が浮揚するということにつながるわけになっていたのです。
そんなに大昔のことじゃないんですけど、そういう時代を知らない人が増えていて、まるで遠い昔のことのようです。