日銀が10月12日に発表した都市銀行・地銀・第二地銀を合わせた9月の預金残高は793兆3629億円と過去最高。
理由はコロナで実施した特別定額給付金の滞留と、消費活動の抑制だそうです。
片や借り入れはというと、大企業は借入の方はいっぷくしていて、中小零細企業は信金信組等で引き続き増加傾向だそうです。
経済活動や消費行動が動かなければ、世の中のお金はあっても実際は回らないということがよく分かりました。
不動産取引の世界だってそうですよ。
不動産投資の世界でも、市中にお金をジャブジャブ放出したお陰で、売ろうかと思っていた売主も取り敢えずの資金繰りに目途が付いたということで、売るのを止めた人も多かったようです。
買う方も先行きがハッキリしない時に慌てて買う必要もないだろうということで、小振りな物件以外は静かなもんです。
新型コロナ感染で大騒ぎしていた2~4月頃は、秋口には物件が動き出すと思っていた人も多かったのですが、意外なほど動いていないというのが現実です。
でも、いつか動き出します。
絶対にこのまま何年も動きが止まっているなんてことは、ノーベル賞受賞者でなくても理解できますよ。
ただ、いつかは分かりませんが・・・経済支援の効果はあったことは確かです。今冬か年明けにはその効果も薄れてくると言われています。また、低利で元本据え
置きを行える借入をした事業者も多いのですが、いずれは返済が始まります。足元の倒産件数は景気が悪いにも関わらず大幅減となっています。
なんとか持ち堪えているというのが実情ではないですか?
コロナの収束が見通せない中で、手厚い支援策はまだ続けないといけないようですが・・・