今回は一般のユーザー様にはあまり関係のない「不動産用語」のお話です。
不動産業者ってこんなこともやってるんだって知っておくだけでも、知識としては荷物になりませんからね!
日本の不動産バブルが崩壊して、不良債権処理の時代になったのはもう随分と前のことです。
当時、わたしも若かったですね、30代後半でした。
アメリカのファンドがどっと押し寄せて来て、不動産を証券化する手法が大きな顔をして闊歩していました。
大型の不動産取引において、物件内容を詳細に調査することを「デュー・デリジェンス」と呼び、「エンジニアリングレポート」なる調査報告書を作成するのが当たり前になりました。
特に大型の物件であれば、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士等の各分野の専門家が精査するようなこともあるけれど、多くの物件はゼネコンの行う建物診断による「エンジニアリンレポート」で物件調査を行って満足しているケースが普通です。
具体的には、建物の劣化診断、機能診断、耐震性診断、省エネルギー診断などであり、建設会社の技術力を生かした詳細な建物診断行います。
但し、これには費用が掛かるのでむやみに行えるものでもありません。
物件によりますが、50万円とか100万円超の負担を覚悟しなければなりません。
一般的には、買主負担ですが、予め売主が「エンジニアリングレポート」を作成しているケースもあります。
不動産証券化の不動産取引では「デュー・デリジェンス」「エンジニアリングレポート」があれば、「重要事項説明書」より内容が多岐に渡るので重説は不要です。