大阪の御堂筋沿いの土地売買の仲介業務のトラブル、契約締結後には高校の同窓だった人間関係を逆手にとって約束を反故にした大企業に対する著者の告発本です。
著者は裁判でも敗訴していますが、かなり気合の入っておりこの本を読んでみると、かなりの恨み辛みがこもっています。
同業者としての感覚からすれば、ここまで詳細に書いているのであれば恐らくこれが真実なのでしょう。
(正直なところは当事者でないので分かりませんが・・・)
不動産業界では同業者を欺いて報酬を得るのは“汚い奴”と言いますが、逆に“商売が上手い”という皮肉な言い方もあります。
不動産業界にもそんなことは関係ないと“金儲け”のことしか考えていない人もいますが、私はひとの気持ちを踏み躙るような仕事はしたくないですね。
売主・買主・仲介業者ともに嫌な思いはしたくありませんから。
それから、この本の中に裁判のことについても書かれていますが、書かれている内容は確かにそうだと思いました。
以前、「仲介手数料の不払い」に対して訴訟を起こした時にも、わたしも「裁判」とか「裁判官」っておかしいと思いました。(下記参照)
どうも法曹界には、部外者には分からない序列とか位みたいなものがあって、我々が期待している「正義」とか「公平」とは別の要素があるようですし。
だから、裁判所の出した「判決」だって、(残念ですが)絶対に正しいとは限りませんよ。